車の手配に失敗して、久しぶりに道場のある日野春駅まで、
電車を使っただけなのです。
でも色々と思うことがありましたので、
こんな題名になりました。
稽古用具と宿泊用品だけなら問題ないのですが、
問題は神棚用の道具・・・手が足りません!
しかし、これが無いと道場が成り立ちません。
宅急便で送ることも考えましたが、
準師範代の車に積んでもらうことにしました。
思い起こせば×年前、
初めて甲斐駒道場に行った時のことです。
結果的には某氏に騙された形となり、小淵沢駅で降りて、
そこからダクシーを使いました。
カチャ・・・カチャ・・・カチャ・・・
メーターは非情に回っていきます・・・。
目的地までの、何とまあ遠いこと!
おいおい!
ここまでの電車代より高いのか!!
一体どんな山奥の道場へ向かっているのだ!!!
田舎だし剣道だし、そんなにお金を使わないと思っていたので、
そんなに大金は用意していません。
全身に冷や汗をかきながら、
一刻も早く目的地に着くことを祈っていました。
到着してみると・・・そこは予想とは違い人里にある道場です。
初めてお会いする道場の奥さまにご挨拶し、
小淵沢からタクシーで来たと言ったら、奥さまから絶句されました。
・・・日野春駅の方が圧倒的に近かったです。
その後は立派で上等な道場で稽古しましたが、
今から比べれば氣力、体力、精神力と全てが億分の一です。
汗を吸って行きより遥かに重くなった荷物・・・。
これを背負いながらの岐路の、何と辛かったことか!
往復交通費と荷物の重さを考えたら、車を借りて来るのが良いのかな?
以来、ペーパードライバーを返上して、
東京〜甲斐駒間を車で往復することにしました。
久しぶりの電車での旅・・・しかも各駅停車の旅。
藤野、勝沼、大月、などなど見知った地名が出てきます。
しかし、見知った風景はひとつもありません。
同じ場所への旅なのに、交通手段が違うだけで、
印象がこんなにも違うのです。
「勝沼?自動車で何度も通っているからよく知っているよ。」
「○○さん?学生時代からの付き合いだよ」
「柔道?キャリア10年で背負い投げが得意です」
勝沼の高速出口の印象と、勝沼駅から見た風景は全く違いました。
学生時代からの旧友でも、家庭人としての彼のことはよく知りません。
その同じ10年で寝技の専門家になっていたら・・・。
何かを知っていると言うことは、何かを知らないこと。
正に無知の知・・・いえ、知の無知でしょうか?
帰りは後輩の一人が勝沼まで車で送ってくれたので、
勝沼から電車で帰りました。
連休中ですので、どんなに混んでいるかと思っていましたが、
ほとんど座って帰ることができました。
いや〜、その楽なこと楽なこと!
途中の乗り換えでは、荷物の重さで肩が抜ける辛さですが、
一旦乗ってしまえば、快適、快適。
命懸けの稽古の後だからより良くわかりますが、
天井が高く、左右の空間に余裕があることの何と楽なことか・・・。
もちろん狭い空間に居る安心感はありませんが、
私は子宮回帰願望は希薄なようで、
広い場所で手足を伸ばせる方が好みです。
車が人の身体のことを考えていない、
非人間的な道具だということがよくわかりまいした。
何時も帰宅すると運転の疲れで、
首から背中から腰から脚までカチカチになっていましたが、
今回は全くそのコリと疲れがありません。
車が無いと生活の成り立たない、米国のような場所で生活する人達は、背中がカチカチなのでしょうね・・・。
米国は今、カチカチ山でしたね。